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会計制度
自計化
経理担当のレベルアップ
経 理 担 当 の レ ベ ル ア ッ プ |
自計化を実現するには経理担当のレベルアップは欠かせません。今まで会計事務所に任せていた経理処理(税法会計中心)のみならず、公開企業となると証取法会計(証券取引法)や商法会計(商法)が加わり、これらに関する書類を迅速かつ正確に作成して行かなければなりませんので、かなりの知識を身につける必要がでてきます。とは言え税法・証取法・商法など全てを完璧に身につけるのはなかなか難しいですし、管理部が少人数の場合仕事は他にもいろいろありますので、最初は細かいところの最終チェックは専門家(税理士・会計士)に任せ、広く浅の知識が必要です。 また、知識の他に人と人の連携も大切になります。管理部署の人員が少なければ、少ないで大変ですが限られた人数で作業を行いますので連携も執り易いのですが、人員が多いと連携が難しくなって来ます。この連携がうまく執れなければ、折角現場から必要書類が回収できても処理は遅れ、正確性を欠くものとなってしまいこれでは元も子もありません。管理部内部についても、自計化の必要性を部署一人一人が認識し管理業務を進めなければ自計化は実現できません。 |
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この会社は管理部で10人近く在籍し、経理・総務・業務管理等の課があり月次決算を迅速かつ正確に行うにはこの全ての課の理解と協力が必要でした。しかし、当初は月次決算の必要性に対する認知度は薄く(経理課長でさえ)なかなかうまく行かず、月次は翌月の終わりごろにやっと出来上がるという状況でした。 何度か月次決算の必要性を話すことで、皆理解し月次決算作業への取り組みは意欲的になりましたが、他の業務も多くありスピードが伴いません。月次が終わった後で原因を話し合っても、どの作業が遅れているのかあやふやですし、特定の課や個人が遅れていることが原因でも指摘し難い感もありました。 そこで上記の表をみんなの目の届く場所に貼り、その業務が終わったら日付と判子を押すことにしました。これでなら進行歩合も管理でき、後に誰が遅れたのか一目瞭然ですし、他人に指摘されなくても遅れた本人は自分の遅れを自覚し、次月以降改めるようになります。 |
(前項↑[月次進行表]のA回収時に使用)
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毎月月末に月次決算資料提出責任者に対しメールで送り、資料の回収漏れ・遅れを防ぐために使用していました。内容は提出期限日・提出資料(チェック欄)・連絡事項・確認印等を記載 |
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