株式公開入門NaviトピックスM&AM&Aメリット

M & A メ リ ッ ト
【Lesson 6】



《M&Aによる期待される効果》

 M&Aにより得られるメリット以下に列挙します。

【シナジー効果】
 M&Aにより期待できるシナジー効果(相乗効果)には、『相互補完の効果』と『重複コストの削減』が挙げられます。
 『相互補完の効果』とはA社に不足している部分を補うために、その不足している部分を持つB社をM&Aすることによりカバーする事を言います。例えば関東中心の販売網を持つA社が、新たな関西進出のために関西に販売網を持つB社を買収し補うなど。
 『重複コストの削減』とは、A社とB社とで統合することで互いに重なり合う部分を一つにまとめることで、コストダウンが可能になる。例えば重なり合う"管理部門"や"販売拠点"など。

【規模の追求】
 同じ事業を展開する会社が統合する事で、その事業に対する売上規模の拡大・市場占有率アップをすることで『規模の優位性・規模の経済性』を得る。
 例えば業界占有率2位以下の会社が統合することで、1位となりその業界のイニシアティブ(主導権)を握るなど。

【時間の短縮】
 新たな事業展開を目指す時にそれに足りないものがある場合、自分で一から作り上げるのではスピード感に欠け他社との競争に負けてしまいます。そこでお金は掛かるが既存する他社を買収する事により、スピード感ある事業展開を得られることが出来ます。
 2005年のライブドアや楽天によるテレビ局買収は、基本的にこれに該当すると思います。

【リスク分散】
 異業種へ進出することで事業の多角化を図り、複数の収益源を得ることでリスクを分散するものです。

【割安取得】
 その会社の実体価値が100億円であるのに対し、株式の時価総額が80億の場合にはその会社の資産を個々に買うよりも割安で購入できることになります。
 例えば、純資産100億(例:土地200億-借金100億保有)の会社の株価総額が80億の場合、200億の土地が借金100億はあるものの80億で買えることとなり個々で土地を買うよりも割安に購入できる。 ※一般に割安の判定にはPBRが使われる

【税制メリット】
 非公開会社などの相続時の株式の評価方法は複数あり、これらのうちどれを採用するかは規模・業種・株主構成等で決まってきます。どれを採用するかによって大きく税額が異なる場合もあります。そこでM&Aを活用し、会社を相続評価上有利な規模・構成等にすることで節税することができます。



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