株式公開入門NaviトピックスM&A委任状獲得合戦・MBO

委 任 状 獲 得 合 戦・M B O
【Lesson 17】



《プロキシファイト(委任状獲得合戦)》

 企業買収では、前述した証券市場からの購入やTOBなどの手法で株式を集めますが目標数に行かない場合もあります。不足分が僅かの場合や株主総会への出席が少ない場合には、他の株主の委任状を集める方法があります。例えば企業買収のとりあえずの目標を取締役選任権とした場合、自分で株式を所有していなくとも他の株主の賛同(委任状)を受け出席株主の過半数議決権を確保すれば取締役選任権は確保できます。
 このような株主総会での議決権行使の委任状を、一般の株主から集め繰り広げられる会社との支配権争奪戦を『プロキシファイト(委任状獲得合戦)』と言います。
 数年前、村上世彰氏代表のM&Aコンサルティング(通称村上ファンド)が、東京スタイルを相手に行った委任状獲得合戦などがある。


《MBO》

 MBOとは『Management Buy Out』の略で、企業買収手法のひとつで『経営者』による買収と言う意味になります。それまで子会社や特定事業部門に従事してきた経営者が、その子会社や特定事業部門を親会社から買収するケースや、現経営陣が上場株式をTOBにより買付ることで上場廃止し経営の迅速化や他者からの買収防衛を図るケースなどがあります。
 経営者が買収すると言っても巨額の資金が必要になりますので、投資ファンド・金融機関・親会社からの貸付等により出資を受けて実行します。
 メリットとしては、買収する先が長年その事業に従事してきた経営陣ですので、その事業を経営するノウハウや運営に精通してい強みがあり、他の第三者が買収するよりも買収後の経営がスムーズに行きます。
 2005年にアパレル大手のワールドが、「経営迅速化への布石」としてMBOによる非公開化に踏み切ったことなどがある。
 似たようなもので『EBO』と言う手法がありますが、これは従業員による買収になります。



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