株式公開入門Naviクローズアップ業務フローフロー定着化

フ ロ ー 定 着 化

【Lesson 10】



 業務フローの定着化には、フロー作成以上のパワーが必要です。作成までは自分が頑張れば何とかなりましたが、今度は人に動いてもらわなければなりません。自主的にフローを実行してもらうには、定型フローの必要性・有効性を十分理解してもらう必要があります。と言ってもこれがなかなか難しいものです。

 下記はフローを理解し易いよう作成したものです。

《フローを挿絵で作成》

業務フロー定着図

《フローを文章で説明》

業務フロー定着図
 私は、定型フローを現場の人に実行してもらうために最初そのまま『フロー図(産能大式)』配布しましたが、「分らない!もっと分りやすい図で」という言葉を受け「まー それもそーだ」と上記の『フロー図(挿絵版)』を作成再配布しました。すると今度は「要点をまとめた文章で」と言われ上記の『フロー図(文章版)』を作成再々配布しました。結果はどのような書類を作成しても実際の行動にはなかなか反映されませんでした。苦労して作った書類はあまり見られることもなく、分らないと直接か内線電話などで尋ねられ活用されているとも思えませんでした。結局「人は自分の仕事が増えたり面倒な事は何だかんだと理由をつけ避けたがるもだ」と遅まきながら実感し、「こんな受身的なやり方ではだめだ!攻撃的に行こう!」と経理に上がって来る書類で不備なものを見つけては、『作成者の部署に行き直にやってくれるまで説明又は説得』するやり方に変えました。前記の『定型フローの必要性・有効性を十分理解してもらい自主的に実行してもらう』なんて夢のまた夢、極端に言えば「情景反射(この書類が来たらここに印する)で構わないから次に廻す。但し"決裁"したからには責任が発生する。」だけ理解してもらいとりあえず実行してもらうことを重視し、定型フローの必要性・有効性の理解は後々してもえばよいという思いでした。
 公開を目指す新興企業の多くが今まで売上・利益を伸ばすことに心血を注ぎ、組織体制の整備があまり進んでおらずこの準備期間で一気に行うケースが少なくありません。組織運営に不慣れな状況下でただ図やマニュアルを配ってもなかなか理解されません。こんな場合の定着化には、頭で考えるよりも先ずやってもらう『習うより慣れろ!』が一番だと思います。



Copyright (C) 2005 株式公開入門Navi All Rights Reserved.



フローの改善・調整 Page Top 作成ポイント
株式公開入門Navi MENU スポンサー
【Corner-Top】・【Corner-Map】
前提
公開意思決定
公開市場の選定
公開スケジュール
監査法人・主幹事決定
プロジェクトチーム設置
資本政策立案
会計制度の整備
内部監査体制立案
社内体制の整備
関係会社の整備
申請書類(T.Uの部)作成
公開申請
IPOおすすめアイテム
『Visio 2003』

おすすめ度:☆☆☆☆

  フローチャート作成時に使用すると便利なソフトウェアです。
詳しくは↑[株式公開入門Navi(Blog版)]
【Corner-Top】【Corner-Map】
【Corner-Top】【Corner-Map】
【Corner-Top】【Corner-Map】
IPO Web Search
株式公開入門Blog
IPOおすすめアイテム