株式公開入門Naviベーシック株式会社とは取締役と取締役会

取 締 役 と 取 締 役 会

【Lesson 3】



《取締役の義務と責任》

 取締役は株主から選任され会社経営に対し大きな権限を与えられていることで、その意思決定が会社の将来を左右する立場にあります。それゆえ、取締役には他の取締役への監視・定款や株主総会の決定事項に対し忠実に職務を行うなどの義務が求められています。更にこの義務を怠った場合には、その責任を問われる事となります。

◇取締役の義務
 @取締役の競業避止義務(会社の営業と競争関係に立つ取引には取締役会の承認を得る)
 A取締役の利益相反取引(会社と取引を行う場合には取締役会の承認を得る)
 B取締役の監視義務(取締役会に上程された事項についての監督・監視義務)

◇取締役の責任
 @違法配当(利益がないのに配当を行った)
 A利益供与(株主の権利行使に関して財産上の利益を供与した)
 B取締役への金銭貸付(他の取締役に対して貸し付た金銭が弁済されない)
 C利益相反取引(取締役と会社との取引で会社に損害を与えた)



 取締役に関して新会社法により以下の改正点があります。
 @株式譲渡制限会社では、定款により取締役の資格を株主に限ることが可能になった。
 A株式譲渡制限会社で取締役会を設置しない場合は、取締役の員数が1人以上となった。
 B株式譲渡制限会社では取締役の任期が10年以内となった。 等



《会社の意思決定》

 会社の業務についての重要な意思決定は、株主総会・取締役会・代表取締役などの会社の機関で審議され決定される。その中で会社経営に関しては、日常業務の大部分を代表取締役に委ねられ、重要業務執行行為については取締役会決議となります。
 取締役会は商法上3ヶ月に1回以上の開催が必要とされますが、公開会社または公開準備会社となれば、最低でも月1回は開催が必要となるでしょう。また、開催後には、議事の進行と結果を記載した取締役会議事録を2通(登記申請用・会社保存用)作成しその保存も求められています。

◇取締役会の主な決議事項
 @株主総会の招集決定
 A株式譲渡の承認
 B新株発行の決定
 C新株予約権発行の決定
 D代表取締役の選任・解任
 E計算書類等の承認
 F重要な業務執行   等



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