株式公開入門Naviベーシック
株式と時価
株式会社と株主
株 式 会 社 と 株 主 |
【Lesson 1】
株式会社のしくみは↑[所有と経営の分離]で解説した通りですが、簡単に言えば『お金を持っている者がお金を出し、経営能力に優れている者がそのお金を運用し利益を得、その利益の中から配当として株主に戻す』と言うしくみです。 この『株式会社のしくみ』のメリットは ・多くの人から資金を集め巨額の資金にし、大事業を行うことが可能 事業を始める場合または拡大する場合には多額の資金が必要になりますが、その資金を自己や親近者だけで集めることが難しい場合に最適なしくみが『株式会社』であり、広範囲に効率的に集められるシステムが『株式公開』となります。 ・株主は出資金額の範囲内においてのみ責任を負う(有限責任) 株式会社は、資金を募りその資金に応じ株式を発行しますが、株主は万が一会社が倒産して負債をいくら抱えようとも、その出資資金範囲内の額をあきらめればそれ以上責任は負わないと言う『有限責任』となっています。 |
未公開会社の株式は大抵『株式譲渡制限』があるため第三者が株主になることは難しいですが、公開会社の株式はだれでも購入でき株主になることが可能です。株式の市場価額を出資額とし、株主はその出資額範囲内で責任を負うことになります。 株主になると↑[株主の権利と義務]にある権利等が与えられます。また株式の大量保有者には[5%ルール(大量保有報告制度)]→などの適用もあります。 一方株式は買っただけでは本当の株主とは言えず、名義書換が必要で書換え終了後初めて株主名簿に記載されます。しかし最近は振替制度により一般株主は改めて名義書換を行わずとも株主の権利が与えられます。 また株主になると会社によっては株主優待制度を設けていますので、配当金以外に「お米・図書券・割引券など」様々な特典を受けられます。 |
株式会社に出資した場合その資金に応じ会社が株式(株券)を発行しますが、この株券はその株式会社に対する出資(所有)を証明するものです。 なおこの株式のうち公開株式は『株券不発行制度』により2009年を期限とし、一律にペーパーレス化(株式の無券面化)に移行します。この制度には以下のようなメリットがあります。 ・株主名簿・実質株主名簿に記載された名義を基に管理されます。 ・株券の紛失・盗難のリスクがなくなります。 ・商号変更・合併等による株券の提供手続がなくなります。 など なお、タンス株で名義書換を行っていない場合には無効になり可能性がありますのでご注意を。 |
Page Top | 株式市場と証券会社 | ![]() |